マイタウン薬局熱田店ブログ
Here is 『冷(ヒヤ)』!
こんにちは! マイタウン薬局熱田店です。
毎日、毎日暑いですね。この暑さはいつまで続くのでしょう?
こんな暑い日には、「スイカ」! …ばかりも食べていられませんっ(>_<)
『涼』を求めて三千里、何か涼しくなる方法はないでしょうか?
🥶 🥶 🥶 🥶 🥶 🥶 🥶
ところで、皆さん。暑くて寝苦しい夜、枕の下やマットレスのすき間に手を突っ込みたくなりませんか?そう、あの「ヒヤっ」とする感触を求めて。
気持ちいいですよね~。
でも、無意識にやっているこの行動にも納得な理由があるそうですよ。
▶体を冷やすなら「手のひら」
暑い日や運動後などに効果的に体温を下げるには、手のひらを冷やすのがよいとのこと。手のひらには、実は”体温低下機能”があるのだそうです。
▶進化の名残!手のひらはラジエーター
その秘密は、AVA(動静脈吻合)と呼ばれる特別な血管にあります。AVAとは動脈と静脈を結ぶバイパスのような血管で、普段は閉じています。ところが体温が高くなってくるとAVAが開通し、一度に大量の血液を通します。そうすることで熱が放出され、冷えた血液が体に戻っていくのです。
手のひらはまさにラジエーター。この機能は人だけでなく、イヌやサルなど哺乳類に共通して備わっています。哺乳類では毛のない手のひらや足の裏、頬にAVAが多く分布し、そこから熱を放出する仕組みが進化したと考えられます。
なぜなら、毛に覆われている部分からは熱が逃げにくいから。人間には体毛が少ないですが、そういった体の仕組みがそのまま残っているのですね。
また、ある研究によると「首・脇の下・そけい部」を冷やしたときよりも、AVAの多い「手のひら・足の裏・ほほ」の3点を冷やしたときの方が体温を低下させる、という結果が得られたそうです。
深部体温が39.2℃に上昇するまで運動を行い、それぞれの方法で冷やした時の深部体温の推移結果(データ:Wilderness Environ Med. 2015 Jun;26(2):173-9.を元に作成)
▶ペットボトルが一番!
AVAを最も効果的に働かせるには、15℃ほどの温度が最適とのこと。保冷剤など冷たすぎる刺激だとかえってAVAを閉じてしまう可能性があるそうです。
そこで登場するのが「ペットボトル」。冷蔵庫から出してすぐや自動販売機で買ったばかりのペットボトルは温度がおよそ5℃と少し低めなので、しばらく時間がたって適温になったペットボトルが一番だとか。効果が長引くことも期待できます。
また、ペットボトルにできる結露が手のひらについて、それが蒸発するときの気化熱でも手のひらが冷えますね。さらに、同時に水分補給もできちゃいます!ペットボトルは熱中症予防のために生まれたといっても過言では無い!?という気がしてきました!
皆さん、暑いときは是非ペットボトルを握り締めてみましょう!
※今回ご紹介した「手のひらを冷やす」方法は、熱中症の症状が起きる前の予防法です。もし、すでに熱中症が疑われる症状が出ている場合には、手のひらだけでなく、首・脇の下・脚の付け根を含めた全身を速やかに冷やすことが重要です。呼びかけに応じないなどの緊急時には救急車を呼び、適切な医療処置を受けるようにしてください。