マイタウン薬局熱田店ブログ

雨の日は、骨こツノんびり槍きろう!

Date:2022.6.18 | 15:00

こんにちは!  マイタウン薬局熱田店です。

 

いよいよ梅雨に突入しましたね。

「しとしと」と降る雨の音に紫陽花の花が似合う季節です。そして、紫陽花の葉っぱにはやっぱり「カタツムリ」を乗せたくなりますね♪

この時期、雨上がりにはカタツムリのほかに「ナメクジ」もよく見かけます。が、「カタツムリ」と「ナメクジ」ってどう違う?

カタツムリ(蝸牛)とナメクジ(蛞蝓)は近縁で、いずれも陸産貝類に属する巻き貝の仲間。丸い巻き貝状の殻を持つのがカタツムリ、殻が無いか、殻が退化して見えないのがナメクジだそうです近縁ではあるものの、カタツムリとナメクジは別の生き物。ヤドカリと同じように、貝殻をナメクジに与えても、殻を身につけてカタツムリになることはありません。

ちなみに、カタツムリの殻の中には内臓などがつまっているため、殻から無理やり出すと死んじゃうので、引っ張らないで下さいね。

カタツムリの殻は後から背中に乗せたものではなくて、生まれた時から装備されているもの。その証拠に…数ミリくらいしか大きさのない生まれたての赤ちゃんにも、ちゃーんと殻がついています!

殻の主成分は石灰質(炭酸カルシウム)、 その表面を、「殻皮(かくひ)」と呼ばれるキチン質でできた層が覆っています。

ところで、生まれた時には数ミリしかない殻なのに、なぜ体が大きくなるにつれて殻まで大きくなるのか…とても不思議ですね。

カタツムリは体の成長に合わせて、どんどん殻の入り口に石灰質を塗りつけて、サイズアップしているそうです。小さい部屋から大きい部屋へとどんどん増築して、大きくなった部屋に住んでいるイメージ。

しかしそうなると、もう一つ新たな疑問が。

「主成分の石灰質は、どこから補給しているのか?」…カタツムリは葉っぱや野菜が主食ですが、葉っぱから石灰質(炭酸カルシウム)を摂取できているとは思えません。

その答えは驚くことに…「コンクリート」!

コンクリートの表面から染み出している炭酸カルシウムを舐め、原料としているそうですよ。 なので、 雨が降るとどこからともなく現れるのですね。

カタツムリは「コンクリート」をなめてカルシウムを摂取していますが、私たちヒトはコンクリートを舐めるわけにはいきません・・・。

私たちは頑張って食事から摂取しましょう‼

カルシウムは牛乳や乳製品から比較的手軽に効率よく摂取することができます。

他にも煮干しやししゃもといった魚、油揚げやがんもどきといった豆類を含む食品、塩昆布やモロヘイヤといった藻類・野菜類にもカルシウムが豊富に含まれていますよ。

※日本人の食事摂取基準(2020年版)より 1日のカルシウム摂取量は、18~29歳男性で800㎎、30~74歳男性で750㎎、75歳以上の男性で700㎎、18~74歳女性で650㎎、75歳以上の女性で600㎎としています

また、カルシウムのはたらきを助けるビタミンDもあわせて摂ることもおすすめです。

丈夫で健康な骨作りのために、カルシウムを含めバランス良く栄養が摂れるように食生活を見直してみてくださいね。

👆 Ca含有サプリメントの摂取について

骨密度が低下している患者さんにおいてはCaを積極的に摂るほうがよいと考えることは自然なことですが、ビタミンD製剤を服用中はカルシウム入りのサプリメントの摂取には注意が必要です。
過剰摂取することで高カルシウム血症になる恐れがあります。
尚、小魚や牛乳など、食事においてCaを意識して摂る程度であれば特に問題ないようです。

【高カルシウム血症の主な初期症状】

  •  けん怠感
  •  いらいら感
  •  嘔気
  •  口渇感
  •  食欲減退
  •  意識レベルの低下

これらの初期症状について気になることがあればすみやかに医師に報告しましょう。

また、カルシウム摂取についてご質問等がありましたら、私たち薬剤師まで。

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