マイタウン薬局熱田店ブログ
お薬のこと、その2
こんにちは、マイタウン薬局熱田店です!
今回は前置きありません。えーっ?(゚д゚)!
前回に引き続きお薬のこと。
💊 💊 💊 💊 💊 💊 💊
脂質異常症(高脂血症)の治療のため定期的に通院されている患者Bさん、1日1回夕食後の薬を1種類服用中です。
そのBさんですが毎回6週間分のお薬が出ているのに、毎回一か月足らずで来局されます。
薬剤師S(以下Sと省略):「毎回予定より早めにいらっしゃいますが、お薬は余っていないですか?」
患者B(以下Bと省略):「余っていません。」
S:「1日1回のお薬ですが、夕食後以外にも服用していませんか?」
B:「していません。」
S:「1回に倍量飲んだりしていませんか?」
B:「していません。」
S:「・・・・・。(なぜ毎回早めに薬をもらいに来るのだろう?)」
ここは薬剤師としてそのまま放っておくわけにはいきません。
少し質問を…と。(患者Bさんはいろいろ質問に答えてくれました、ありがとうございます。)
実はBさんの仕事は日勤・夜勤交代勤務で食事の時間が不規則だそうです。
Bさんにとって
夜勤前の夕方に食べるご飯は夕食(だって夕方に食べるご飯ですから)
夜勤中の休憩時間に食べるご飯も夕食(だって夜食べるご飯ですから)
1日の仕事が終わって寝る前に食べるご飯(日勤時は夕方、夜勤時は朝方になる)も夕食(だって仕事あとのご飯はディナーですものね)
Bさん、夜勤の日は1日3回薬を飲んじゃってます。
そりゃあ、早く薬がなくなるわけです。
さて問題です、患者Bさんはどのように薬を飲んだらよかったのでしょうか?
💊 💊 💊 💊 💊 💊 💊
ここで、薬の飲み方の豆知識を ( ..)φメモメモ
薬の飲み方はいろいろあります。代表的なものを上げると、
◆食前:(胃が空っぽの状態)食べ物が胃にあると吸収が悪くなるもの、漢方薬、血糖値を下げる薬、食欲を増進させる薬などは食前に飲みます。
◆食後:(食べ物が胃の中にある状態)薬はゆっくりと吸収されるので内服薬の多くは食後30分と指示されることが多く、また食後とすることで飲み忘れを防ぎます。胃障害を起こす薬も食後に飲みます。
◆食間:食事をしながらというわけではなく食事と食事の間という意味、食後2時間くらいたった時をいいます。漢方薬のように食後では吸収されにくい薬、胃粘膜を保護する薬は食間に飲むことが多いです。
◆就寝前:下剤(寝る前に飲むと翌朝便通がある)、睡眠薬、逆流性食道炎の薬・喘息発作を予防する薬(夜間に症状がでやすい)などは就寝前に飲むことがあります。
先ほどのBさんの夕食後のお薬、吸収は食事の影響を受けにくく胃を荒らすことも少ないお薬です。ですので食事の時間にかかわらず1日1回服用すれば問題ないようです。
患者Bさんには、
「夕食後に必ず飲まなきゃって頑張らなくて大丈夫です。食事の有無や時間に関わらず、毎日忘れず服用できる時間帯を決めて24時間に1回の服用サイクルになるよう飲んでくださいね。」
と、お話しました。
薬の飲み方一つをとっても色々ですね。
疑問に思うことがあれば何でもスタッフに聞いてください。
緊急事態宣言下、不自由な生活が続きますが、
「未来を決める3週間」
それぞれ体に気を付けて、ぜひ前向きに過ごしましょう!!