マイタウン薬局熱田店ブログ

お薬のこと、その2

Date:2021.1.19 | 10:24

こんにちは、マイタウン薬局熱田店です!

 

今回は前置きありません。えーっ?(゚д゚)

前回に引き続きお薬のこと。

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脂質異常症(高脂血症)の治療のため定期的に通院されている患者Bさん、11回夕食後の薬を1種類服用中です。

そのBさんですが毎回6週間分のお薬が出ているのに、毎回一か月足らずで来局されます。

 

薬剤師S(以下Sと省略):「毎回予定より早めにいらっしゃいますが、お薬は余っていないですか?」

患者B(以下Bと省略):「余っていません。」

S:「11回のお薬ですが、夕食後以外にも服用していませんか?」

B:「していません。」

S:「1回に倍量飲んだりしていませんか?」

B:「していません。」

S:「・・・・・。(なぜ毎回早めに薬をもらいに来るのだろう?)」

 

ここは薬剤師としてそのまま放っておくわけにはいきません。

少し質問を…と。(患者Bさんはいろいろ質問に答えてくれました、ありがとうございます。)

実はBさんの仕事は日勤・夜勤交代勤務で食事の時間が不規則だそうです。

Bさんにとって

夜勤前の夕方に食べるご飯は夕食(だって夕方に食べるご飯ですから)

夜勤中の休憩時間に食べるご飯も夕食(だって夜食べるご飯ですから)

1日の仕事が終わって寝る前に食べるご飯(日勤時は夕方、夜勤時は朝方になる)も夕食(だって仕事あとのご飯はディナーですものね)

Bさん、夜勤の日は13回薬を飲んじゃってます

そりゃあ、早く薬がなくなるわけです。

さて問題です、患者Bさんはどのように薬を飲んだらよかったのでしょうか?

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ここで、薬の飲み方の豆知識を ( ..)φメモメモ 

薬の飲み方はいろいろあります。代表的なものを上げると、

◆食前:(胃が空っぽの状態)食べ物が胃にあると吸収が悪くなるもの、漢方薬、血糖値を下げる薬、食欲を増進させる薬などは食前に飲みます。

◆食後:(食べ物が胃の中にある状態)薬はゆっくりと吸収されるので内服薬の多くは食後30分と指示されることが多く、また食後とすることで飲み忘れを防ぎます。胃障害を起こす薬も食後に飲みます。

◆食間:食事をしながらというわけではなく食事と食事の間という意味、食後2時間くらいたった時をいいます。漢方薬のように食後では吸収されにくい薬、胃粘膜を保護する薬は食間に飲むことが多いです。

◆就寝前:下剤(寝る前に飲むと翌朝便通がある)、睡眠薬、逆流性食道炎の薬・喘息発作を予防する薬(夜間に症状がでやすい)などは就寝前に飲むことがあります。

先ほどのBさんの夕食後のお薬、吸収は食事の影響を受けにくく胃を荒らすことも少ないお薬です。ですので食事の時間にかかわらず11回服用すれば問題ないようです。

患者Bさんには、

「夕食後に必ず飲まなきゃって頑張らなくて大丈夫です。食事の有無や時間に関わらず、毎日忘れず服用できる時間帯を決めて24時間に1回の服用サイクルになるよう飲んでくださいね。」

と、お話しました。

薬の飲み方一つをとっても色々ですね。

疑問に思うことがあれば何でもスタッフに聞いてください。

緊急事態宣言下、不自由な生活が続きますが、

「未来を決める3週間」

それぞれ体に気を付けて、ぜひ前向きに過ごしましょう!!

 

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