ケアプランセンター
患者さんに寄り添う支援
こんにちは!マイタウン ケアプランセンターです。
ひと雨ごとに秋らしさを感じさせるようになって参りました。皆さん、くれぐれもお風邪を召されませんようにご用心を。
10月13日(土)、春日井市内で開かれた地域医療福祉勉強会に参加してきました。テーマはがんに関わる内容です。がんは、「心疾患」「脳血管疾患」と並んで、私達日本人の多くがかかる病気ですが、お二人の講師の方から、ご自身の闘病体験を踏まえたお話しと乳がん検診についてのお話しをお聞きすることができました。
お一人目の講師をされた薬剤師の方は、38歳の時にがんの診断を受けられてから、今日まで17年の長きにわたる闘病生活を送りながら、研修講師、がんピアサポーターとしてご活躍中とのことです。診断を受けられた当時は4人の息子さんたちもまだ幼く、ご家族の行く末を思い煩い、想像を絶するような絶望感、喪失感の中でご自身がこれからどう生きるべきなのかを問い続けておられたそうです。ご家族への思い、ご自身の仕事上の夢等について、熱く語られるお姿に聴講する私も熱いものがこみ上げてきました。余命3年半との告知後は、ご自身の生きた証を残して後輩に伝えるという強い使命感をお持ちになり、研修講師となられたそうです。決して他人には理解できないであろう、葛藤に悩まされながらも、プラス思考で周囲の方の前では、まるで、病気が治ったかのようにふるまい、病という呪縛から自分を解き放つようにしておられたとのことです。
講演の後に聴講生からの「がん患者さんの支援にあたり、支援者としてどんな配慮をさせて頂くことが望ましいとお考えですか?」という質問に対し、「支援する者、支援を受ける者という上下関係でなく、患者さんと同じ目線に立って、患者さんのモヤモヤした心、思いをしっかりと聴いて頂けるとありがたい」とのお答えをされていたのが、とても印象に残り、対人援助職として、肝に銘じなければと痛感しました。
お二人目の講師の方は当地域では数少ない、乳がん診療の専門医の方で、乳がん検診の現状や自己チェック時の留意点などについても丁寧にお話し頂きました。私は男なので、つい当事者意識が薄れがちですが、それでも早期治療者10年生存率の高さ(95%以上)には衝撃を受けました。また、女性よりは少ないものの、男性でもかかる方があるとのお話しもあり、決して他人事ではないと痛感しています。講演の中でも特に女性の方へ、乳がん検診の積極的な受診をと呼び掛けておられたお姿には医療職としてのより多くの助かる命を救いたいとの使命感、熱い思いを感じました。
私がケアマネとして担当させて頂いている方の中にも、がんの治療歴のある方、現在、闘病中の方がおられます。本日の講師の方のお話しを踏まえ、少しでも患者さんやご家族の心に寄り添えるような支援者でありたいと思います。
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