ケアプランセンター
家族支援セミナー
こんにちは!マイタウン ケアプランセンターです。
先日、私は「専門職対象 家族支援セミナー」(公益社団法人 認知症の人と家族の会 愛知県支部主催)に参加して来ました。
家族の会では介護・医療職などの専門職向けの勉強会・交流会、介護者同志の勉強会・交流会などを行っており、在宅介護を担う介護者の支援に力を入れているとのことです。会のほうは1980年に設立(本部は京都市)され、今年で40年目を迎え、その間に数多くの方をサポートして来られたそうです。
セミナーの中では今も在宅で家族介護を実践しておられる方の体験や思いについてのお話し、主任ケアマネジャーとして介護者の支援を実践中の方のお話しを聴かせて頂く企画がありました。立場の異なる方の意見、思いを聴くことは私にとって大変参考になり、貴重な学びの機会となりました。
当事者の方のお話しの中で、とても考えさせられたことがあります。
その方は認知症状のあるご主人(72歳)を10年前から介護しておられます。当時はなかなか周囲の方(地域の住民、民生委員など)の認知症そのものへの理解が得難く、地域包括支援センター主催のケア会議に参加された折に、「認知症の介護は何が大変なのか?」「認知症の人が自宅で生活できるわけがないから、施設に入れるべき」などと言われたことがあり、とてもショックを受けられたとのことです。その方はそのことをきっかけにして、周囲の方に認知症を理解して頂くため、意欲的に地域の方との交流をと考え、毎朝のラジオ体操にご主人と一緒に参加され、積極的に周囲の方に挨拶して、ご主人を紹介し、言葉を交わすようにされて行くうちに周囲の方とも関係を築くことができたとのことです。また、会を通じて当事者同士の交流を図ることが、励み、気づきになり、心の支えとなっているとのことでした。ケアマネジャーや介護職員などの専門職とは異なる、「当事者」同志だからこそ理解し合えるものがあり、とても支えになっているとのことでした。
今でこそ、テレビなどの報道やインターネットなどを通じて、認知症に関する情報を誰もが入手できるようになりましたが、それでもなお、家族介護に携わったりや認知症状のある方と関わったりされたことのない方にはなかなか理解しがたいものがあると思われます。私達のような介護職は勿論、より広く一般の方たちにも認知症について理解を求めていくことがとても大切であると認識させられるセミナーでした。
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