マイタウン薬局熱田店ブログ
甘酸相和
こんにちは! マイタウン薬局熱田店です。
スギ・ヒノキ花粉症のシーズンも終わり、梅雨になる前の爽やかな頃になりました。
毎年 この時期になると「もうそろそろかな?」と思うものがありまして。
それは 京都「老松」の『夏柑糖』
先日JR高島屋の大京都展にも出店していたので、買い求めました。
山口県の萩の契約農家から仕入れた夏みかんだけを使い、丁寧に中の小袋を取り出し、小袋についている苦みの強い「シロジョウ」を取り除いてから果汁を搾り、寒天を加えてくり抜いた夏みかんに流すというとても手間暇のかかるお菓子です。
まさに「甘酸相和(かんざんそうわ:甘さと酸っぱさのみごとなハーモニー)」。涼やかなこのお菓子は今の時期だけのお楽しみ。
毎年4/1の販売開始にはなるものの、その年の夏みかんの出来高によるので、いつまでと言い切れないのです。おおむね7月初旬といったところでしょうか。
さらに「甘夏」ではなく、昔からの酸味の強い「夏みかん」を原材料にしています。
甘夏と夏みかんの違いは、果汁中のクエン酸の含有量に起因しており、甘夏は夏みかんの改良種です。
クエン酸の多い夏みかんは疲労回復にもいいですね。
美味しそうでしょ。(^_-)-☆
このブログを見て下さっている方の中には、「血圧の薬飲んでいるけど、夏みかんのしぼり汁はいいの?」とご心配な方へ。
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高血圧の薬のうち「カルシウム拮抗薬」といわれる薬はグレープフルーツやその加工品(ジュースなど)と 同時に摂取すると、効果が強く出てしまい、頭痛・めまい・ほてりなどの症状があらわれることがあると薬局でも言われていますね。
これは、グレープフルーツに含まれるフラノクマリン類という成分が、酵素「チトクロームP450」の働き(肝臓などで薬を代謝する作用)をおさえ、 血液の中の薬の濃度が上がることで、通常よりも薬の効き目や副作用が強くあらわれてしまうためなんです。「スタチン系」と呼ばれる高コレステロール血症の薬も同様に濃度が上がり、 副作用が現れたりなどの症状が出ることがあります。
これらの薬を飲んでいる方はグレープフルーツは食べたり飲んだりしない方が良いですね。
他にも同じ柑橘類のはっさく・ぶんたん(ザボン)・スウィーティーなどにも同じような作用があるので注意が必要です。
夏みかんにもフラノクマリンは含まれていますが、グレープフルーツの1/20以下とのことです。
みかん・オレンジには、このような相互作用は認められていませんのでご安心を。
現在お飲みになっているお薬で、気になることがある方は、当薬局でお尋ねください。