マイタウン薬局熱田店ブログ

木瓜(ボケ)満開 私の頭も惚け満開

Date:2022.4.9 | 15:19

こんにちは!  マイタウン薬局熱田店です。

 

いよいよ4月、新年度です! まだまだコロナ禍でいつもの日常には戻れそうもありませんが、4月と聞くとなんだかウキウキしますね。何か新しいことを始めたくなる『春』です。

トップの写真:実家の「ボケ(木瓜)の花」with  消毒液

ところで、春って正式にはいつからいつまでなのでしょう?

春 「三、四、五月、旧暦では一、二、三月をいう。天文学的には春分から夏至の前日までをいい、二十四節気では立春から立夏の前日までをいう」だそうです。(日本国語大辞典より)

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とここで突然ですが、クイズです。

草餅」「桜餅」「柏餅」「わらび餅」のうち、俳句の春の季語でないものが一つあります。さてどれでしょう?

【1】草餅

ヨモギなどの葉を入れてついた餅が草餅です。草餅の「草」は今ではヨモギが主流ですが、かつては春の七草の一つであるハハコグサ(ゴギョウ)を使うことが多かったようです。ということで、草餅は春の代表的な和菓子の一つ、俳句にもよく詠まれています。
「両の手に 桃と桜や 草の餅」  松尾芭蕉

【2】桜餅

桜餅は地域によって少し異なります。
関東風の桜餅は、小麦粉などの生地を薄く焼いた皮に餡を入れて、塩漬けした桜の葉で包んだ菓子です。「長命寺(ちょうめいじ)」「長命寺餅」ということもあります。
関西風の桜餅は、道明寺粉(どうみょうじこ)などを蒸して餡を包み、さらに塩漬けした桜の葉で包んだ菓子です。「道明寺」「道明寺餅」ということもあります。
「三つ食へば 葉三片や 桜餅」  高浜虚子

この句から推察すると、虚子は桜餅の葉を食べなかったようですね。
もちろん、桜餅は桜と同様に春の季語になっています。

【3】わらび餅

わらびの根茎からとったデンプン(わらび粉)を使って作る菓子がわらび餅です。しかし今は、わらび粉ではなく、サツマイモから作るデンプンを使っていることが多いようです。わらび粉が希少になり、高価になったためです。
わらびは日当たりのよい山野に自生する山菜で、小さく渦巻いた若芽が春に萌え出ます。そのため、わらびもわらび餅も、春の季語になっています。
「一日 余さず使ひ わらび餅」  神蔵器(かみくら うつわ)

【4】柏餅
柏餅は、小豆餡やみそ餡を糝粉(新粉/しんこ。うるち米を加工した粉)で作った餅に入れ、その餅を柏の葉で包み、蒸して作ります。
柏餅は端午の節句(こどもの日)によく食べられます。端午の節句5月5日は旧暦では夏となるため、柏餅は夏の季語になります。
「てのひらに のせてくださる 柏餅」 後藤夜半(ごとうやはん)

ということで、春の季語でないのは「柏餅」でした。

今は、年中通していろいろな和菓子が頂ける時代ですが、緑茶やほうじ茶のお供として、季節の和菓子を味わいつつ、一句ひねるのも乙なものです。

ぜひ、春の和菓子とともに季節を感じてみてください。

熱田店の入口にも春が訪れました。

何とも頼りない一輪のクリスマスローズ、先日の強風でこうなってしまいました。

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