マイタウン薬局熱田店ブログ
木瓜(ボケ)満開 私の頭も惚け満開
こんにちは! マイタウン薬局熱田店です。
いよいよ4月、新年度です! まだまだコロナ禍でいつもの日常には戻れそうもありませんが、4月と聞くとなんだかウキウキしますね。何か新しいことを始めたくなる『春』です。
トップの写真:実家の「ボケ(木瓜)の花」with 消毒液
ところで、春って正式にはいつからいつまでなのでしょう?
春 「三、四、五月、旧暦では一、二、三月をいう。天文学的には春分から夏至の前日までをいい、二十四節気では立春から立夏の前日までをいう」だそうです。(日本国語大辞典より)
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とここで突然ですが、クイズです。
「草餅」「桜餅」「柏餅」「わらび餅」のうち、俳句の春の季語でないものが一つあります。さてどれでしょう?
【1】草餅
ヨモギなどの葉を入れてついた餅が草餅です。草餅の「草」は今ではヨモギが主流ですが、かつては春の七草の一つであるハハコグサ(ゴギョウ)を使うことが多かったようです。ということで、草餅は春の代表的な和菓子の一つ、俳句にもよく詠まれています。
「両の手に 桃と桜や 草の餅」 松尾芭蕉
【2】桜餅
桜餅は地域によって少し異なります。
関東風の桜餅は、小麦粉などの生地を薄く焼いた皮に餡を入れて、塩漬けした桜の葉で包んだ菓子です。「長命寺(ちょうめいじ)」「長命寺餅」ということもあります。
関西風の桜餅は、道明寺粉(どうみょうじこ)などを蒸して餡を包み、さらに塩漬けした桜の葉で包んだ菓子です。「道明寺」「道明寺餅」ということもあります。
「三つ食へば 葉三片や 桜餅」 高浜虚子
この句から推察すると、虚子は桜餅の葉を食べなかったようですね。
もちろん、桜餅は桜と同様に春の季語になっています。
【3】わらび餅
わらびの根茎からとったデンプン(わらび粉)を使って作る菓子がわらび餅です。しかし今は、わらび粉ではなく、サツマイモから作るデンプンを使っていることが多いようです。わらび粉が希少になり、高価になったためです。
わらびは日当たりのよい山野に自生する山菜で、小さく渦巻いた若芽が春に萌え出ます。そのため、わらびもわらび餅も、春の季語になっています。
「一日 余さず使ひ わらび餅」 神蔵器(かみくら うつわ)
【4】柏餅
柏餅は、小豆餡やみそ餡を糝粉(新粉/しんこ。うるち米を加工した粉)で作った餅に入れ、その餅を柏の葉で包み、蒸して作ります。
柏餅は端午の節句(こどもの日)によく食べられます。端午の節句5月5日は旧暦では夏となるため、柏餅は夏の季語になります。
「てのひらに のせてくださる 柏餅」 後藤夜半(ごとうやはん)
ということで、春の季語でないのは「柏餅」でした。
今は、年中通していろいろな和菓子が頂ける時代ですが、緑茶やほうじ茶のお供として、季節の和菓子を味わいつつ、一句ひねるのも乙なものです。
ぜひ、春の和菓子とともに季節を感じてみてください。
熱田店の入口にも春が訪れました。
何とも頼りない一輪のクリスマスローズ、先日の強風でこうなってしまいました。
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