マイタウン薬局熱田店ブログ
お薬のこと、その1
こんにちは! マイタウン薬局熱田店です。
皆さんお正月はごちそうを前に、腹八分目にできましたか?
前回のブログでもお知らせしたように、不要不急の外出は避けるけれども、時が来たらおなかは減るは、手をのばせばすぐ美味しいものが並んでいるは、で 仕事始めに洋服がキツ~イ(;´Д`)、なんてことありませんでしたか?
そんな時は、ぜひブログに書いてあった「簡単エクササイズ」をやってみてください。
(でも・・・たしかあのブログを書いた薬剤師は、年末患者さんに「飲みすぎ、食べ過ぎには気を付けてくださいね。」と笑顔で言っていたような気が!!!
こと、自分のことになるとなかなかできないものなんですね。(>_<)
さて、それでは気を取り直して先日経験したちょっとほほえましいお話を一つ。
その患者様には血圧の薬が出ていました。
患者さんA(以下Aと省略):「あの~、前から疑問に思っていたんです。素朴な質問ですが・・・」
薬剤師O(以下Oと省略):「はい、何でもお話しください」
A:「私の飲んでいるこの薬は、噛んで服用するのですか?」
O:「??? これですね。『カンデサルタン』これは薬品の成分が薬品名になったものです。」
A:「そうなんですか、カンデ・・・と書いてあるから、てっきり噛んで飲むのかと思いました。」
O:「ありがとうございます。私たちには普通なことでも、患者さんにはわからないことがあるのですね。どんなことでも結構です。疑問に思ったらいつでも私たちに聞いてください。」
それではここで、錠剤の豆知識を。
口腔内崩壊錠(OD錠):口の中でラムネ菓子のように、唾液ですぐに溶けるので、水なしで飲めます。(ファモチジンOD錠、アムロジピンOD錠など) 飲み込むことが難しい または水分量が限られている患者さんには便利です。
チュアブル錠:OD錠が唾液で自然に溶けるのに対し、チュアブル錠はかみ砕いて唾液または水で飲む薬です。(モンテルカストチュアブルなど) そのまま噛まずに飲み込んでしまうと、錠剤が溶けにくく、吸収されにくい可能性があります。
舌下錠:たいへん溶けやすく、舌の下の粘膜から直接吸収されるため、速やかに吸収されます。(ニトロペン舌下錠) 舌の下に入れて溶かします。口の中が乾いているときは、水で舌を湿らせてください。 そのまま飲み込んでしまうと、薬の成分が胃や肝臓で分解され効果が得られません。
また、噛んだり砕いたりしてはいけない薬もあります。
バイアスピリンなどの腸溶錠は胃で溶けずに腸で溶けるように工夫された錠剤です。
ニフェジピンCR錠やフェロ・グラデュメットに代表される薬は、徐放錠といって、薬がゆっくり溶けだし、効果が長く続くように工夫された錠剤です。
以上、ほんの一部ですが、患者様がよく服用されている薬を中心にお話ししました。
薬の形態一つをとっても色々ですね。
疑問に思うことがあれば何でもスタッフに聞いてください。
今回は、お薬についてのお話でした。
寒くなってきましたので、皆様お体ご自愛ください。