マイタウン薬局熱田店ブログ

「小」の次は「中」、ではなく「大」

Date:2021.12.3 | 18:01

こんにちは!  マイタウン薬局熱田店です。

 

いよいよ冬が本格化・・・

北国では平地にも雪が積もり、南の地域でも初氷という言葉が聞こえてくる頃。

12月7日は、二十四節気の「大雪(たいせつ)」です。

立春から数えて21番目。今年もあとわずか・・・

根菜も旨味が増し、鱈や鮭なども脂がのって美味しくなる季節ですね。

そんな時期に、江戸時代から続く風習の「針供養」があります。

針供養は地域によって日付が異なり、おおむね西日本では大雪の期間中の12/8、東日本では2/8に行うことが多いようです。

針供養は長年使った針の労をねぎらうもの。

着物を着ていた江戸時代では、針は女性にとって欠かせない道具の一つでした。

固いものを縫って折れた針やさびてしまった針を、柔らかいこんにゃくや豆腐などに刺し、感謝の気持ちを込めたそうです。

なぜ前半と後半に分かれたのでしょう。

針供養には、「事始め」「事納め」が深く関係していた

針供養の時期の違いは、「事八日(ことようか)」という日本ならではの考え方が影響しているようです。

「事八日」は、物事を始める「事始め」や、事に区切りをつけて納める「事納め」が執り行われる日で、128日と28日の2日間開催されます。

「事」は、「コトノカミ」という神様とその祭を指します。つまり「事八日」とは「コトノカミを祭る日」となります。

このコトノカミを、1年をつかさどる「年神」と捉えるのか、農耕をつかさどる「田の神」と捉えるのかで、針供養の開催時期が変化します。

コトノカミが「年神」の場合

コトノカミを「年神」とした場合、正月に神様を迎える準備を12月ごろから始めます。

門松やしめ縄や、大掃除もその一つですが、そういった準備を始めるのが128日の「事始め」となるわけです。

そして、正月に神様を迎えた後、後片付けまですべて終えるのが28日の「事納め」になります。

コトノカミが「田の神」の場合

正月が終わると、春に向け農耕の準備を始めます。農具の手入れや収穫の計画を立て、豊作祈願をするのです。これが、28日の「事始め」になります。

そして128日、1年間たくさんの恵みをくれた田の神に対し、「事納め」の祭を捧げることで感謝の意を示すのです。

東日本と西日本で針供養の開催時期が異なるのは、何をコトノカミとするかの違いなのですね。

 

急に気温が低くなりましたので、私たちの体にはそれだけでもストレスです。体調を崩したり血圧が上がりやすい時期でもあります。皆さんお身体ご自愛ください。

 

トップページの写真は群馬県にある「小中大滝(こなかおおたき)」の12月の様子です。

たまたまですが、大中の漢字が並んだ観光地を見つけました!

 

 

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