マイタウン薬局熱田店ブログ
「小」の次は「中」、ではなく「大」
こんにちは! マイタウン薬局熱田店です。
いよいよ冬が本格化・・・
北国では平地にも雪が積もり、南の地域でも初氷という言葉が聞こえてくる頃。
12月7日は、二十四節気の「大雪(たいせつ)」です。
立春から数えて21番目。今年もあとわずか・・・
根菜も旨味が増し、鱈や鮭なども脂がのって美味しくなる季節ですね。
そんな時期に、江戸時代から続く風習の「針供養」があります。
針供養は地域によって日付が異なり、おおむね西日本では大雪の期間中の12/8、東日本では2/8に行うことが多いようです。
針供養は長年使った針の労をねぎらうもの。
着物を着ていた江戸時代では、針は女性にとって欠かせない道具の一つでした。
固いものを縫って折れた針やさびてしまった針を、柔らかいこんにゃくや豆腐などに刺し、感謝の気持ちを込めたそうです。
なぜ前半と後半に分かれたのでしょう。
針供養には、「事始め」「事納め」が深く関係していた
針供養の時期の違いは、「事八日(ことようか)」という日本ならではの考え方が影響しているようです。
「事八日」は、物事を始める「事始め」や、事に区切りをつけて納める「事納め」が執り行われる日で、12月8日と2月8日の2日間開催されます。
「事」は、「コトノカミ」という神様とその祭を指します。つまり「事八日」とは「コトノカミを祭る日」となります。
このコトノカミを、1年をつかさどる「年神」と捉えるのか、農耕をつかさどる「田の神」と捉えるのかで、針供養の開催時期が変化します。
■コトノカミが「年神」の場合
コトノカミを「年神」とした場合、正月に神様を迎える準備を12月ごろから始めます。
門松やしめ縄や、大掃除もその一つですが、そういった準備を始めるのが12月8日の「事始め」となるわけです。
そして、正月に神様を迎えた後、後片付けまですべて終えるのが2月8日の「事納め」になります。
■コトノカミが「田の神」の場合
正月が終わると、春に向け農耕の準備を始めます。農具の手入れや収穫の計画を立て、豊作祈願をするのです。これが、2月8日の「事始め」になります。
そして12月8日、1年間たくさんの恵みをくれた田の神に対し、「事納め」の祭を捧げることで感謝の意を示すのです。
東日本と西日本で針供養の開催時期が異なるのは、何をコトノカミとするかの違いなのですね。
急に気温が低くなりましたので、私たちの体にはそれだけでもストレスです。体調を崩したり血圧が上がりやすい時期でもあります。皆さんお身体ご自愛ください。
トップページの写真は群馬県にある「小中大滝(こなかおおたき)」の12月の様子です。
たまたまですが、大中小の漢字が並んだ観光地を見つけました!