「チームで動く薬局」――船方店

マイタウン薬局では現在、各店舗の良い取り組みを共有していく活動を進めています。
今回ご紹介するのは「船方店」。
「チームとしての意識が高い」、「日々の取り組みが丁寧に積み重なっている」と聞いています。実際に働くスタッフの声をもとに、その魅力を紐解いていきます。
取材でお話しをうかがったのは、船方店薬剤師 西川先生(以下N先生)、調剤事務のT.Kさん(以下Tさん)、本部スタッフ松本さん(以下Mさん)の三人です。その他、当日いらっしゃられなかった薬剤師のU先生、調剤事務の紺野さん、船方店で働くスタッフ皆さんからのご意見も参考にしています。
interview : Yumico kojima
地域に根ざした“身近な薬局”
――まず、船方店はどのような薬局なのでしょうか?
N先生:近くに”あつたファミリーハートクリニック”さんがあり、循環器が専門なのですが、“ファミリー”という名前の通り、お子さんからご高齢の方まで幅広く来られます。慢性疾患の方も多いため、長いお付き合いの患者さんも多いです。
――先ほどいらっしゃった患者さんとの会話がとても和やかだったのですが、何か意識していることはありますか?
Tさん:私は受付で最初に対応するので、挨拶をしっかりすることと、話しかけられたら最後まできちんと聞くことは意識しています。
――患者さんもホッとしますよね。
Tさん:表情を見て、何かお手伝いが必要か、お話しできそうかを感じ取るようにしています。患者さんはフレンドリーな方が多く、気さくに話しかけてくださいます。嬉しい気持ちのお返しに、私からは敬意を持って丁寧に接することを心がけています。
「チームで動く」文化がすべての土台
――スタッフ同士の関係性もとても良いと聞いています。
N先生:相談しやすい環境はあると思います。薬のことだけでなく、業務の進め方などもよく相談します。
――その雰囲気はどのように作られているのでしょうか?
Tさん:私が意識しているのは、決まったことを後から伝えるのではなく、相談の段階で共有することです。例えば「こう決まりました」と言われると、“なんで?”と思うこともあると思うので…。そうではなくて、「こういう話が出ているんですけどどう思いますか?」と聞くようにしています。
――それだけで関わり方が大きく変わりますね!
N先生:そうですね。自分も関わって決めたことだと納得感が違いますし、責任も生まれます。ここにいる全員が、一つひとつ丁寧に、みんなで納得して進めたいと思っているからだと思います。あとは、日常的に声かけが多いですね。些細なことでも気軽に相談し合っています。
――そこが船方店のチームワークの良さにつながっているのでしょうか。
Mさん:私は船方店の立ち上げから携わっていますが、「チームで動く」ということは意識して伝え続けてきました。薬剤師も調剤事務も、役割を越えて共有し合うことで理解が深まるはずだと考えています。当初の思いを、6年経った今でも実践してくれているからこそ、風通しが良く、チームワークの良い店舗になっているのだと思います。
患者さんとの関係が、やりがいにつながる
――お仕事の中で「嬉しい」と感じる瞬間はどんな時ですか?
Tさん:やっぱり「ありがとう」と言っていただけた時ですね。あとは、興味のある方に、局内で販売している健康食品や美容グッズをおすすめして、次に来た時に「良かったよ」と言ってもらえた時も嬉しいです。お役に立てたんだなと感じます。
――信頼されている実感ですね。
N先生:薬剤師も同じで、「ありがとう」の言葉が嬉しいです。薬局の管理や患者さんの健康を見守る立場として、気が張ることもあるのですが、その一言で気持ちが和らぎます。
薬局を“交流が生まれる場”に
――船方店では、季節ごとに切り絵の掲示もされていると伺いました。
Tさん:はい、毎月作っています。もともと工作が好きで始めたのですが、どんな絵にしようか迷っていると、先生たちもアイデアを出してくれます。
――患者さんの反応はいかがですか?
Tさん:楽しみにしてくださっている方が多いです。外から見てくれる子どもたちもいますし、「これいいね」と声をかけてもらうこともあります。
――地域とのつながりにもなっていますね!
Mさん:切り絵に使ってねと、わざわざ画用紙を持ってきてくださる方もいて、本当にありがたいですね。お薬以外のことがきっかけで薬局と地域とのつながりが出来ることもあるんだと。
課題と、これから
――今後の課題として感じていることはありますか?
N先生:制度の変更もあり、今後は門前だけでなく、さまざまな医療機関の処方箋を受けて、患者さんの健康を幅広い視点で関わっていく必要があります。今来てくださっている患者さんとの関係を大切にしながら、信頼を広げていきたいと考えています。
Tさん:将来的にIT化が進み、より効率的なサービスが可能になったとしても、人と人だからこそ生まれる安心感や思いやりは大切にしていきたいです。
――マイタウン薬局さんが大切にしている「思いやり」ですね。
Mさん:そうですね。患者さんにもスタッフにも思いやりを持つことが大切だと、現場に根付いていると思います。制度や環境が変わっても、その姿勢は変わらないと思います。
――因みに今の自分、仕事の自己評価は何点ですか?
N先生:70点くらいでしょうか。まだまだ出来ることがあると思います。薬剤師としてはもちろん、店舗管理者としてスタッフや患者さんのためになることを淡々として、少しずつ点数を上げていきます。
Tさん:私も70点ですかね。事務リーダーとしてスタッフの気持ち的なサポートをしていきたいです。
<まとめ>
「チームで動く薬局」とは、皆で話し合いながら一つひとつ丁寧に進めていく姿勢が根付いた薬局でした。
薬剤師と調剤事務、正社員やパートなど、役割や立場の違いがあるからこそ、多様な意見が生まれます。それらを尊重し合いながら形にしていくことは決して簡単ではありません。
だからこそ、それを自然に実践できている船方店は、まさに“チームで動く薬局”であると感じました。










