【第三回】 マイタウン薬局として、何ができる? 人が集える場所の作り方。

【第三回】 マイタウン薬局として、何ができる? 人が集える場所の作り方。

マイタウン薬局本部で働く荻原が、薬局の可能性を広げるため、興味のある場所に潜入したり、体験したり、会いたい人に話しを聞きに行ったりする企画です。薬局の枠を飛び越えて、マイタウン薬局の未来を探ります。

サードプレイスにこだわったデイサービス、「はじまるcafeほほえみ」。そこにはたくさんの人が集い、地域の交流の場ともなっています。なぜ、そうさせるのでしょうか?施設長 森本さんに聞いてみました。

interview : 荻原洋介

デイサービスが、地域に開かれた場所に。

IMG_5318荻原:このような施設にして良かったと強く感じられることって何ですか?

森本さん:いろんな人がふらっと立ち寄ってくれます。利用者のご家族さまが、用事がなくても顔を見に来たと言って、しばらく寛いでいく方もいるくらいです。そして、近所の方で本当のカフェと勘違いして入っていらっしゃるので、コーヒーを出すこともあります。

 

森本:そういえば、今日ランチで食べた冬瓜あったでしょ。あれは、利用者さんの家族からいただいたものなのです。「はじまるcafe」の野菜たちは、そうやって譲り受けることが多く、地産地消そのものです。(笑)

荻原:まさに、地域の人たちとの交流の場になっていますね。

森本:デイサービスの枠を越えて地域に開かれた場所になっていけばとも思っています。国の方針でもある、認知症カフェも今後開いていく予定です。

荻原:認知症カフェとは何ですか?

森本:認知症の人やその家族、専門家や地域住民が集う場を作って、お互いに情報交換をしたり、交流することを目的として開かれる会ですね。だいたい主催者のご自宅や会議室を借りて実施されるようです。

荻原:ここはもってこいの場所ですね。本当にカフェですし。

森本:そうでしょ、やっと時代がついてきたというか(笑)。

認知症カフェだけではなく、今後は地域の人たちと交流の場を持つことや、様々なワークショップも取り込んでいければと考えています。

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薬剤師、カウンターを越えて。

IMG_5270荻原:我々も、地域医療を考える中で、そのような交流できる場があれば良いのにと考えることがあります。まだ具体的にはなっていませんが、薬のことに関して、何か迷ったり、困ったりした時に気軽に相談できる場があれば良いと。

森本:それは良いかもしれませんね。

荻原:同じ効果の痛み止め薬を併用していたり、飲みきれていない薬が山のようにあったり、薬の管理をしていくのは結構大変なことでもあるんです。

森本:さすがに我々もなかなか把握できません。

荻原:デイサービスをしていて、薬剤師と関わることはありますか?

森本:まずありませんね。看護士さんに説明をうけることはありますが、薬のことはお任せというか、薬剤師さんの役割もよく理解できていないくらいです。

荻原:そうなんですよね。地域医療が重要だと言われていても、そのチームに薬剤師はなかなか入れないのが現状です。ただ、こちらから働きかければ、変わっていくこともあると信じています。薬剤師も、カウンターを越えてもっと積極的に地域の人たちと関わっていかなくては。

例えば、薬の知識に関するお話し会や相談会を「はじまるcafe」で行うとかどうですか?

森本:それは良いですね。

私たちも、利用者さんの薬を預かったりしますが、詳しい知識がないので、その飲み方や効能にまで注意してあげられないのが現状です。利用者さんはもちろん、スタッフもとても興味深い会になると思います。

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薬局として、地域に発信できることとは?

IMG_5298荻原:いろいろと見て、お話しさせていただいて、我々が目指したいことがより鮮明になった気がします。ありがとうございました。

私たちのかかげているスローガン“お薬のことも、お薬以外のことも”を大切にし、皆さんのよりどころとなる居場所になれるよう考えてみます。

森本:年配の方だからと特別視せず、荻原さんの感覚で当たり前のことをやっていけば良いと思います。

荻原:ありがとうございます。そうですね、我々は薬のスペシャリストなので、やはりお薬を通じて出来ることを広めていければと思います。

ぜひ、これからもお邪魔させてください。

森本:ぜひ、コーヒーをふらっと飲みに来てください。

 

…おしまい

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森本恭一
大学卒業後、郵便局員、アパレル関連の仕事をした後、介護士になります。独自の視点を持ち、介護に取り入れ、様々な改革を試みる。「はじまるカフェ」の立ち上げから施設長として携わり今に至る。
趣味:音楽(特にフェスに行くのは好きで、フジロックは皆勤賞)
特技:料理
好きな言葉:肝心なことは目に見えない
荻原洋介
大学卒業後、産業機械設備商社にて営業、自動車部品メーカーにて生産管理やトヨタ方式現場改善を行い、その後マイタウン薬局に入社。マイタウン薬局では本部に所属し、人財の採用業務や取引先との交渉等々を行っている。
趣味:スポーツ観戦(主にサッカー)
好きな言葉:『学ぶ心さえあれば、万物すべてこれ我が師である。』松下幸之助

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