薬剤師ができること。 介護施設で「お薬のこと勉強会」進行中!

薬剤師ができること。 介護施設で「お薬のこと勉強会」進行中!

マイタウン薬局では毎週、介護施設にお薬を届けています。
利用者さんの生活の中で、日々お薬についてケアできるかどうかは介護士さん次第。そこで、介護士さんに向けて「お薬のこと勉強会」を開くという取り組みを半年前から行っています。
その後、介護施設では何か変化があったのでしょうか?
今日は、ホームページ担当小島が「お薬のこと勉強会」第7回目にお邪魔し、レポートします。

interview : yumiko kojima

「お薬のこと勉強会」は、各々に興味のある身近な視点から進んでいく。

「お薬のこと勉強会」が始まって、もう半年も経つようです。(以前の記事はこちら

介護スタッフの皆さんに薬の知識があれば、利用者さんの体調管理がさらにスムーズになるのではと始められた「お薬のこと勉強会」。介護スタッフではない私も、初回の勉強会に参加させていただき、薬の基礎知識を学びました。薬剤師さんが薬のプロで、身近に相談に乗ってもらえる存在なのだということが実感できました。その後、薬局で薬を受け取る際、薬剤師さんに薬の扱いの注意点等を質問できるようになったのが大きな成果でした。介護スタッフではないですが、子供の健康に気を使う私も、今日のレポートを楽しみにしていました。

 

そして、今回のテーマは点眼薬。

毎回、数ページにまとめた分かりやすい資料が配られる。

毎回、数ページにまとめた分かりやすい資料が配られる。

 

正直、点眼薬がお薬という認識が薄く、そんなに注意点があるのか?と半信半疑でした。ただ、子どもに点眼薬をさすのが毎回苦労するなと思っていたところ、

斉藤先生-「子どもに点眼薬をさす時、押さえつけて無理やり目を広げてませんか?」

‥‥心の中を読まれたかのような声かけ。そうです、その通り。嫌がる子どもに無理やりさしています。

 

斉藤先生-「無理やりやっては子どもが点眼薬嫌いになってしまいます。目の中に入れば良いので目頭やまぶたの横に一滴つけてあげることで自然に流れます。厳密には触れない方が良いのですが、点眼薬恐怖症になる方が怖いです。」

と教えてくれました。

‥‥なるほど。確かに自分がさす時も抵抗のある点眼薬を無理やりさされる恐怖感といったら。

最初から身近なお話だったので、すっと引き込まれました。

勉強会の前に雑談(?)をしているうちに、介護士の方々がどんどん集まってきて、用意されていた椅子がいっぱいになりました。

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薬剤師として、お薬への不安や誤解を少しでもなくしていく。

勉強会はマイタウン薬局の斉藤先生を囲んで、介護士の皆さんと近い位置で進んでいきます。介護士の皆さんは忙しそうで、会の始まる時間ギリギリまで介護の業務にあたり、なんとか時間を調整して参加しているようでした。

この日も6名のスタッフが集まった。

この日も6名のスタッフが集まった。

参加している介護士リーダーの女性に話を聞いてみると、

「なるべく参加するようにしています。薬の知識を深められれば、もっと介護の幅が広がるような気がしています。」とのことでした。

回を重ねるごとに、自分でも何かが変わってきていると実感されているようです。

 

利用者さんの中で、点眼薬を日々利用している方は割と多いようです。勉強会が進むうちに自然と質問が出てきて、それをベースに展開しているようでした。

 

「点眼薬が入ったか不安で、ドボドボ何滴もさしてしまいますが、有効ですか?」

「目が最近チカチカして。眼科に行く必要ありますか?」

「ブルーライトは良くないみたいですが、どのように予防したら良いですか?」

介護施設の室長からも次々と質問が。

介護施設の室長からも次々と質問が。

利用者さんのことや、ご自身のことで日々思っている疑問に、一つ一つ丁寧に答えていきます。その回答が的確で、しかもすぐに実践できる内容なので、その度に

「なるほど〜〜!!」と声が上がっていました。

その他に、

・緑内障は予備軍がたくさんいるというお話

・緑内障に実際になってしまった時の治療の方法

・その他点眼薬の種類と特性

・充血の種類と対処法

などなど、盛りだくさんの内容で1時間があっという間に過ぎていきました。

 

分かりやすい言葉で答える斉藤先生

分かりやすい言葉で答える斉藤先生

 

会が終わり、個人的な感想ですが、薬剤師の視点から見る病に対する薬の利用法というのは、極めて理論的で正確なのだということです。丁寧に実例を交えて教えてくれるので、薬の利用法が腑に落ちました。私は曖昧な薬の使い方をしているから、いまいち効果を信用できていなかったのだと痛感しました。子供のためにも活かせる内容が多々あり、早速実践してみようと思いました。

参加していた介護職の皆さんも、会が進むうちにどんどん表情がほぐれ、とても納得感と充実感があったようです。

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「当たり前のことをやっていくだけです。」 一貫して変わらない姿勢。

「お薬のこと勉強会」がスタートして半年。薬剤師としては、手ごたえはあるのでしょうか?斉藤先生に聞いてみました。

 

1時間の勉強会は、質問等で時間ギリギリになるほど。

いつでも丁寧に的確に返答をする斉藤先生

斉藤先生− 「今日、勉強会前の時間、いつものように利用者さん毎の各ボックスに薬をセットしていたら、ふらりと利用者のおばあさんがいらっしゃって、「腰が痛くて痛くて。」と声をかけて下さいました。とても嬉しかったです。

私の顔を覚えてくれて、体の不調や薬についての疑問点を話してくださることで、伝えられることがたくさんあります。薬剤師として出来ることは、知識よりもまずコミュニケーションからだと考えているからです。当たり前のことなんですけどね。

勉強会に参加してくださる介護スタッフの方々も増えてきましたが、もちろん全員ではありません。大きく変える必要があるのなら何か仕組みを作らなくてはいけませんが、今はとにかく興味を持ってもらうことが一番大切です。半年続けて、そこには少しずつですが近づけているんじゃないかなと思います。」

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命とつながっている仕事を 正確に自信を持って進めたい。

では、実際に勉強会に出ている皆さんはどのように感じているのでしょう?実際に介護の現場で役立っているのでしょうか? 今日も会に参加していた介護主任の黒津さんにお話をうかがってみました。

「お薬のこと勉強会」により、何か変化がありましたか?

 

笑顔が絶えず、明るく場を和ませてくれる主任の黒津さん

笑顔が絶えず、明るく場を和ませてくれる主任の黒津さん

黒津さん− 「以前は薬剤師の先生という存在に厚い壁を感じていました。自分たちの知らない分野に口出しをしてはいけないような。ただ、週に一回、介護士と一緒に利用者さんの部屋を薬剤師の斉藤先生がまわり、声をかけてくださるラウンドや今日のような勉強会という取り組みを通して、気軽に相談できる存在なのだということが実感できてきました。

今では、業務外のプライベートなお薬の相談なども気軽にさせていただくくらいです。介護スタッフがお薬の知識を深めれば、ナースとの連携もしやすくなります。以前よりもさらに寄り添った介護が出来ていると、自信を持てるようにもなってきていると感じます。命とつながっている仕事でもあり、より正確に、幅広い知識を身につけていくため勉強会は今後も定期的にご協力いただきたいと思っています。」

 

なるほど。介護施設と薬局との連携が良い方向に進んでいるようです。介護施設で行われるイベントにて、マイタウン薬局の薬剤師が行う「お薬のこと相談会」企画を検討中とのことです。利用者さんだけでなく、それ以外の地域の方々にも薬の正しい知識、薬剤師との関わり方をよりご理解いただけたら。マイタウン薬局が目指す、地域医療にちょっとでも近づけるのではないでしょうか。

「お薬のこと勉強会」はまだまだ続いていきます。

介護施設の前で今後の展開を話し合う斉藤先生と本部の荻原さん

介護施設の前で今後の展開を話し合う斉藤先生と本部の荻原さん

 

前回の記事「薬剤師ができること。「お薬のこと勉強会」はじまる。もご覧ください。

 

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●「お薬のこと勉強会」を開催している介護施設のご紹介●

メリーホーム大喜

にっこり微笑んで、人と人との心を繋いでいきたい〜GRIN LIFE〜をコンセプトに、特別養護老人ホームとショートステイを受け入れています。 名古屋市瑞穂区大喜一丁目5番5 tel 052-889-6820 fax052-889-6821

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