薬剤師ができること。 「お薬のこと勉強会」はじまる。

薬剤師ができること。 「お薬のこと勉強会」はじまる。

日頃介護される中で、
薬を飲んでいただくことが、大変という声が多く聞こえてきます。
そこで、私たち薬剤師のできること。
まずは介護士さんに向けて、勉強会をしてみてはどうかな?
日々の業務に関わる薬の知識を深めてもらい、もっと楽になってもらおうと考えました。
地域の医療に積極的に関わっていくための第一歩です。

        記事制作/マイタウン薬局薬剤師 斉藤

interview : y.kojima(メリーホーム大喜 漆原様取材)

お薬を届けているだけでは地域医療と言えない。

私たちは、地域医療の一環として介護施設にお薬を届けています。
100名近くの方の健康に携わっているものの、なかなか直接、施設の利用者さんと接することも難しいのが現状です。
しかし現実には、年配の方こそ、薬が喉を通らなかったり、忘れてしまったり
薬を飲むことが困難な場合もあるでしょう。

しっかりと決められた用法を守って飲まなければ、薬の効き目が弱まったり、効きすぎたり、副作用が出る場合もあるのです。

服薬の状況もわからずにただ調剤だけをすることは、薬剤師の仕事とは言えません。そのため、積極的に介護士さんとコミュニケーションを取り、利用者さんの状況を聞き出すことに注力してきました。

そのうち、介護士さんの業務で、薬を飲んでいただくということがとても大変で困っていると相談を受けることもありました。

そんな疑問や相談されたことをまとめ、介護士の方に向けて「お薬のこと勉強会」を行うことになったのです。

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大前提として、正確であること。

今日は週に一度、介護施設「メリーホーム大喜」さんに行く日です。
利用者さんごとの引き出しに、朝・昼・夕・寝る前とそれぞれのお薬を入れていく作業、正確さを要求される大切な仕事です。
前の週の飲み残し、介護士さんからの連絡などを確認しながら行います。
介護スタッフの方にも、薬に触れていただくという目的で、
お手伝いいただいています。
薬局で入念に確認し、処方されたお薬。

薬局で入念に確認し、処方されたお薬。

80~90名分のお薬をセットしていきます。

80~90名分のお薬をセットしていきます。

利用者さん毎に、曜日、朝昼晩と分けていきます。

利用者さんごとに、曜日、朝昼夕寝る前と分けていきます。

一週間分のお薬が正確にセットされました。

一週間分のお薬が正確にセットされました。

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利用者さんの表情、介護士さんの声に触れる。

お薬のセットが終わると、介護施設の各フロアをまわります。
直接お話しすることが困難な利用者さんは、
介護士さんからお話しを聞きます。
介護士さんを通して、利用者さんの声を聞くことができるという事は
私たちにとって、ありがたいことです。
的確な服薬指導ができれば、更に前向きに薬の効果も望めるはずです。

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まずは介護士さんが楽になることを。

そして、ついに第一回目「お薬のこと勉強会」が始まりました。
コミュニケーションがとりやすいよう、少人数で行います。
みなさん、忙しい業務を調整して参加してくださいました。
まず、お薬の基礎知識から、日々の業務に役立つ薬に関わることをテーマに行いました。
薬の基礎的な事を理解すれば、
服用時間等の用法に極度にとらわれる必要がなくなり、
ケアが楽になると考えたからです。
初回は、お薬に関する基礎知識の資料を用意しました。

初回は、お薬に関する基礎知識の資料を用意しました。

皆さんがどんなことに困っているのか、意見をいただきながら進めていきます。

皆さんがどんなことに困っているのか、意見をいただきながら進めていきます。

利用者さんのことはもちろん、ご自身の体験談なども。

利用者さんのことはもちろん、ご自身の体験談なども。

1時間の勉強会は、質問等で時間ギリギリになるほど。

1時間の勉強会は、質問等で時間ギリギリになるほど。

 

「利用者さんが持参された錠剤では喉を通らないので、毎回砕くのが硬くて大変。」という相談がありました。
ご持参されたお薬に関しても、まずはご本人が飲みやすい形状の薬に変更してもらうようご家族の方にお話ししてみてはと伝えました。喉を通らないのであれば、口の中で溶けるタイプのお薬も最近は出ています。介護の負担が減り、お薬を正しく飲むことが大切なのです。
あとは、個別なお薬の効果について、何が良くて何が逆効果なのか、参加者の実例をもとに具体的な話を進めました。
勉強会に参加してくださった方々は、積極的に質問をして下さり
本当に利用者さんの健康に関して、真剣に対峙されているのだと改めて感じました。
この「お薬のこと勉強会」は、様々なテーマで続けていこうと考えています。

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どうしたら、地域の皆様の健康を見守れるか。

今回の取り組みは、まだまだ始まったばかりで、完璧ではありません。ただ、介護士さんの方々が少しでも薬に対して理解を深めていただけたら、という思いで少しずつ進めていけたらと思っています。

どうしたら、地域の皆様の健康を見守ることができるか。
常に私たちはそれを考えています。
それぞれのやり方があるとは思いますが、
まずは薬剤師として自分たちが納得のいく見守り方をしていきたいと考えています。
少しずつですが、前進し続けていくマイタウン薬局でありたいと思っています。
このような取り組みを快く受け入れ、協力してくださった室長の漆原さんとスタッフの皆様に感謝します。

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メリーホーム大喜 地域交流室 室長 漆原治志さんより

P1080742介護士は、利用者さんがその人らしく生活できることを大切にしています。自ずと薬の効きに関しては以前から興味があり、もっと知識を得たいから外部の研修に行きたいと希望が出ることもありました。ただ、一般論を学んできたところで、業務に戻った時に忘れてしまうでしょう。

薬を理解するために、ラウンドや勉強会を通じて薬剤師の方と関係性を深めることが一番の近道だと思っています。薬の本来の作用や副作用について薬剤師の方と相談しながら、医療チームとより密にコミュニケーションをとることができれば、さらに良いケアができると考えました。

地域医療をチームと考えた時に、多職種がそれぞれの知識を持ちあって高め合うことが大切だと思います。そのために、マイタウン薬局さんにこれからも協力いただきながら進めていきたいと考えています。

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●「お薬のこと勉強会」を開催している介護施設のご紹介●

メリーホーム大喜

にっこり微笑んで、人と人との心を繋いでいきたい〜GRIN LIFE〜をコンセプトに、特別養護老人ホームとショートステイを受け入れています。 名古屋市瑞穂区大喜一丁目5番5 tel 052-889-6820 fax052-889-6821

募集要項

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