マイタウン薬局熱田店ブログ

食べる VS 食べない

Date:2021.3.11 | 13:00

こんにちは、マイタウン薬局熱田店です!

クリスマスローズの花が咲きました。

「春眠暁を覚えず」ここ最近、寝ても寝ても眠い朝を迎えています。。。(ノД`)・゜・。

花粉はつらいですが、だんだん暖かくなってきて春らしい空になってきましたね。今年の名古屋のの開花予想は今のところ3/17(昨年は3/22)だそうです。愛知県の緊急事態宣言は解除されましたがこのコロナ禍、昨年に引き続き今年も「静かにお花を愛でましょう」。

中には「花より団子」って方もいらっしゃるかと、そういう方はお家でじっくり「桜餅」と向き合ってみるなんてどうでしょうか?

≪桜餅≫

桜の葉で餅菓子を包んだもので、雛菓子の一つでもあり、春の季語であるとのことです。

ところで、桜餅は関東風の「長命寺」(ちょうめいじ)と、関西風の「道明寺」(どうみょうじ)と2種類あるのをご存じでしたか?

長命寺

小麦粉などの生地を焼いた皮で餡を巻いた、クレープ状のお餅です。

享保2年(1717年)、隅田川沿いにある長命寺の門番・山本新六が、桜の落葉掃除に悩まされ、ふと思いついて桜の葉を塩漬けにして、薄い皮に餡を包んだものに巻いて売り出したところ、これが江戸で大ヒットしたというわけです。

道明寺

もち米を蒸して乾燥させ粗挽きした道明寺粉というもので皮を作り餡を包んだ、まんじゅう状のお餅で、道明寺粉のつぶつぶした食感が特徴です。大阪の道明寺で保存食として作られたのが起源だそうです。

👆桜餅の葉っぱ、食べる派?食べない派?

「長命寺」「道明寺」どちらの桜餅も、桜の葉の塩漬けで包まれています。

何のため?

①香りづけ ②乾燥を防ぐため ③腐敗を防ぐため ④手で食べやすいため

葉はやわらかくて毛が少ない「大島桜」が主に使われ、全国で使用される桜餅の葉の約7割が伊豆の松崎町で生産されているそうです。

桜の葉を塩漬けにするとクマリンという芳香成分が生まれ、独特の風味を醸し出します。生の葉にはあの香りはありません。この塩漬けの葉で包むことで、桜餅に桜の香りや塩気がついておいしくなるということです。

この葉を桜餅と一緒に食べるか、食べないかは意見が分かれるところですね。

参考:熱田店データ

ただ、食べない派の中には「毒があるから嫌」と言う方もいるようで、この話は見逃せません。

実は、葉に含まれるクマリンは、肝毒性があるため長期過剰摂取した場合には肝機能を弱めてしまうことがあるようです。とはいえ桜餅の葉に入っている程度の量では問題ないとのこと、1日に20個も30個も食べなければ大丈夫です!

というか、1日にそんなに食べていたら肝機能が弱る前に糖尿病になっちゃいますね。

葉っぱを食べる派の方も食べない派の方も、桜餅は季節の和菓子というだけでなく、その成り立ちや食べ方などに日本の文化が息づいています。この春は、是非お家でいろいろ感じながら桜餅を味わってみてください。

ちなみに「長命寺」の発案者となった山本新六を初代とする「長命寺桜もち 山本や」の桜餅は、大きめの葉2~3枚で包んであり、香りが餅に移っているので、葉を外して食べるのがおすすめだそうです。

↑PAGE TOP