マイタウン薬局熱田店ブログ
・・・どこまでも♪
こんにちは、マイタウン薬局熱田店です!
ついにここ名古屋でも桜が開花しました🌸
桜は、見てよし、食べてよし・・・おめでたい席で飲む「桜湯」もありましたね。
桜、桜、さくら、サクラ♪ ♪ ♪・・・まだ続きますよ。
※トップページの写真は「名古屋城 金シャチと桜」
ただいま、名古屋城の「金シャチ」さんは疫病退散と復興への道に導くシンボルとして16年ぶりに地上に降臨しています。そのため、今年はトップページの写真のような光景は残念ながら見ることはできませんが・・・。また来年を楽しみに待つことにしましょう。
ところで。
桜は花や葉を味わいますが、樹皮までも利用されていることご存じでしたか?
バラ科のヤマザクラなど、サクラ類の樹皮を乾燥したもので「桜皮(オウヒ)」という生薬があります。
桜皮は、古くから日本の民間療法として腫れ物などの皮膚病、解熱、咳止めなどに利用されてきた歴史があり、鎮咳、去痰作用のある漢方薬としてもよく知られています。
桜皮が配合されている漢方処方には「十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)」がありますが、これは一説によると、中国の『万病回春』(中国伝統医学の基礎理論、経絡、内科、外科、婦人科などの疾患の治療を含む書物)の荊防敗毒散を元に桜皮などを加えて、日本独自の処方にしたものらしいです。排膿、解毒などの効能があり、腫れ物や湿疹、蕁麻疹、咳嗽、腸炎などに応用されています。
また、桜皮のエキス製剤も、鎮咳去痰薬としてここ最近でもよく臨床に用いられていますよ。
桜皮を黒焼きにしてから粉にして白湯で飲み、しゃっくりに使う、という記録もあるとか、ないとか・・・。
桜以外にも、花を見て楽しむだけでなく、食用にしたり、実や葉や根などを生薬として使ったりするものが意外に多くあります。牡丹の根皮、芍薬の根、百合の根、蓮の実、紫蘇の葉や茎と種、タンポポなど。
素晴らしい、「人間の叡智」ですね。